軍事大国・秦が誇る最上位の軍事制度「六大将軍(六将)」と、北方の大国・趙が誇る「三大天」。これらの中華最強格の軍閥は、互いにどのような歴史と強さの対比関係にあるのでしょうか。新旧の陣容からその武威を比較検証します。
旧・新六大将軍のメンバー構成
戦国時代中期、秦の昭王(昭襄王)の時代に制定された「戦の自由」を許された特権制度が旧六大将軍です。昭王への絶対の忠誠と圧倒的な軍功で中華全土を恐怖に陥れました。
- 旧六大将軍:白起(総大将格、長平の戦いで40万人坑埋め)、司馬錯(遠征軍略の天才)、王齕(巨漢の武闘派)、王騎(秦の怪鳥、攻守万能)、摎(昭王の隠し子、苛烈な速攻)、胡傷(唯一の軍師出身六将)。
- 新六大将軍(政の治世で復活):
第一席:蒙武(中華最強の武を標榜する重戦車)
第二席:騰(隙のない万能性と研ぎ澄まされたファルファルの剣技)
第三席:王翦(「勝てない戦はしない」絶対の築城術と智謀)
第四席:楊端和(山界の死王、狂戦士を率いるカリスマ)
第五席:桓騎(残虐非道な心理トラップと奇襲の鬼才)
第六席:空席(信、王賁、蒙恬ら若手世代の到達目標として保留)
趙国・三大天の新旧交代劇
一方、趙国において六将に対抗し得る象徴として機能してきたのが「三大天」です。旧世代には、名相・藺相如の補佐を受け戦国最強の用兵家と称された廉頗、完璧な外交と軍略を誇った藺相如、閼与の戦いで秦軍を破った趙奢が君臨していました。
物語の現代においてこの座を継承したのが、中華全土を視野に入れた戦略を描く李牧と、人知を超えた神懸かりの武を振るう「武神」龐煖です。さらに長年沈黙を保っていた青歌の城主・司馬尚が三大天の三人目として顕現し、趙国最後の防壁として秦軍の前に立ちふさがっています。
二大軍閥の戦力・知略比較分析
読者の間で長年議論される「六大将軍と三大天はどちらが強いのか」という問いに対し、両軍の激突は劇中で幾度となく描かれてきました。旧世代においては、王騎と摎が馬陽で廉頗や龐煖と衝突し、白起が長平で趙軍を破るなど秦が一歩リードしていた印象を与えます。
しかし現代戦においては、李牧が張り巡らせた情報封鎖と重層的な罠によって、新六将の桓騎が敗死に追い込まれるなど、局面における戦術的完成度では三大天側が極めて高い破壊力を示しています。個々の将の「規格外の武」で敵を粉砕する秦の六将に対し、三大天は「中央集権的な国家防衛システム」として極限の機能美を誇っている点が決定的な差異といえます。