現在でこそ押しも押されもせぬ実力派として認知されていますが、その半生は決して順風満帆なエリートコースではありませんでした。ここで、彼女の基本プロフィールと歩んできた軌跡を振り返ります。
1974年9月29日生まれ、東京都出身。高校時代から芸能活動をスタートさせ、卒業後は総合演劇学校「舞台芸術学院」のミュージカル部専科へ進学。1995年には柄本明が主宰する名門「劇団東京乾電池」の研究生となり、過酷なオーディションを勝ち抜いて劇団員へと昇格しました。名バイプレイヤーを多数輩出する同劇団で基礎を叩き込まれたことが、現在の変幻自在な芝居の土台となっています。
しかし、退団後は舞台俳優としての収入だけで生活を成り立たせることは難しく、派遣社員や一般事務のアルバイトを掛け持ちしながら、十数年以上にわたる過酷な下積み生活を経験。一時は役者を辞めることすら考えた時期があったと手記でも告白しています。そんな不遇の時期を経て40代で掴み取ったのが、オーディションで選ばれた『カメラを止めるな!』でした。
ブレイク以降は、『家政夫のミタゾノ』シリーズをはじめ、サスペンスドラマや刑事もの、深夜帯のエッジの効いたコメディまで、多彩な作品へ次々と出演。善人から狂気に満ちた悪役、哀愁漂う市井の女性までを完璧に演じ分ける姿は、酸いも甘いも噛み分けた長い苦節の日々があったからこそ成立しています。