ホールで音楽を満喫するためには、座席選びが命運を分ける。2,020席を誇る大ホールの中で、最もバランスの良い音響を楽しめるのは2階席中央ブロックの前方だ。ステージからの直接音と、天井や側壁から反射する間接音が絶妙な比率でブレンドされ、まるでオーケストラ全体に包み込まれるような臨場感を味わえる。
一方で、演奏者の指使いや息遣いまで克明に感じたいなら、1階席中前方のやや左寄りがベストポジション。ソロピアノ公演では鍵盤を走る手の動きがはっきりと視界に入り、演奏者の熱気がダイレクトに伝わってくる。自身の鑑賞スタイルに合わせて席を厳選することこそ、最高の音楽体験への近道だ。