1次ラウンドの各プールは5チームによる総当たり戦で行われ、上位2チームが準々決勝(決勝トーナメント)へと駒を進めます。4試合という極めて短いスパンで争われるため、全勝や1敗ラインに複数チームがひしめき合う事態は珍しくありません。大会公式規定によるWBC同率順位決定ルールの適用順序は以下の通りです。
まず、同率で並んだのが「2チーム」の場合、基準は極めて明快です。直接対決の勝敗で勝利しているチームが上位となります。勝者側が無条件で上の順位を獲得するため、この段階で失点率などを計算する必要はありません。
問題となるのは、三つ巴などプール戦同率3チーム以上が並んだケースです。この場合、以下の優先順位に従って上位チームが決定されます。
【3チーム以上が並んだ場合の決定手順】
① 当該チーム同士の対戦における失点率(最少失点数 ÷ 守備アウト数)が低い順
② 当該チーム同士の対戦における自責点率(最少自責点数 ÷ 守備アウト数)が低い順
③ 当該チーム同士の対戦におけるチーム打率が高い順
④ 大会主催者による抽選(コイントス等)
ここで極めて重要なのは、計算対象となるのが「プール全試合の成績」ではなく「同率で並んでいる当該チーム間での対戦成績のみ」という点です。すでに敗退が決まった下位チームから大量得点を奪ったり、完封勝利を収めたりしても、上位争いの直接対決で失点を重ねていれば順位争いで不利に立たされます。