発売時期が2022年から2023年5月へとずれ込んだ背景には、任天堂の看板IPならではの極めて高い妥協なき開発基準がありました。2022年3月、ゼルダシリーズ総合プロデューサーの青沼英二プロデューサーが動画に出演し、深々と頭を下げて延期を報告した任天堂公式アナウンスは今もファンの記憶に鮮明に残っています。
延期の最大の理由は、単なるグラフィックのブラッシュアップにとどまらず、プレイヤーのあらゆる発想を受け止める「極限の物理演算システムの完成」にありました。ハイラルの大地だけでなく、遥か上空の「空島」、さらには広大な「地底世界」までシームレスに繋ぐ3層構造のフィールド設計、そして物を自在にくっつける「ウルトラハンド」や時間を逆再生する「モドレコ」といった新能力の掛け合わせによるバグの徹底排除に、約1年ものデバッグ・調整期間が投じられたのです。