トアラセット配合錠の効果と副作用|ロキソニンとの違いと注意点

トアラセット配合錠の効果と副作用|ロキソニンとの違いと注意点

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トアラセット配合錠に含まれるトラマドールは「弱オピオイド」に分類され、モルヒネなどの強オピオイドに比べて麻薬指定はされておらず、管理上の規制は緩やかです。しかし、「弱オピオイドだから依存性がない」というのは完全な誤解です。

添付文書の【重要な基本的注意】および【重大な副作用】には、連用による薬物依存の形成が明確に記載されています。長期にわたって漫然と服用を続けると、体が薬の存在を前提とする身体的依存や、「薬がないと不安になる」という精神的依存が生じます。

最も臨床上トラブルとなりやすいのが、痛みが引いたからといって自分の判断で突然服薬をストップした際に生じる離脱症状(退薬症候)です。

  • 離脱症状の具体例:激しい不安感、焦燥感、不眠、全身の発汗、悪寒、震え、筋肉痛、下痢、吐き気、幻覚など。

これらの離脱症状は、インフルエンザ様の不快症状や自律神経失調症と酷似しており、患者が「痛みがぶり返した」「新たな病気にかかった」と勘違いして再び薬を求めてしまう悪循環(薬物依存スパイラル)に陥るケースが報告されています。

トアラセット配合錠の中止にあたっては、医師の厳密な指導のもと、数週間から数カ月かけて1日の錠数を1錠ずつ段階的に減らしていく漸減プロトコル(テーパリング)の遵守が不可欠です。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。