昭和の面影を残すアーケード街「柳ケ瀬」や、居酒屋がひしめく「玉宮エリア」の路地裏には、築数十年の古民家や大正時代の蔵を改修した洗練されたカフェやビストロが点在している。伝統的な日本家屋の木の温もりを残しつつ、現代的なデザインを融合させた空間は、居心地の良さを何より重視する若者や女性客の心を掴んで離さない。
ここで味わえるのは、見た目にも美しい和洋折衷プレートや、地元の味噌や醤油を隠し味に使ったスパイスカレーなど、シェフの個性が光る創作料理だ。古い梁(ハリ)を見上げながら、ゆっくりと味わうハンドドリップコーヒーとランチセット。慌ただしい日常を忘れさせてくれる隠れ家的な時間が、ここには流れている。