大ヒットを記録した『関白宣言』は、リリース当時「男尊女卑ではないか」という議論を巻き起こすこともあった。しかし、最後まで歌詞を聴けばそれが完全な誤解であることがわかる。「俺より先に死んではいけない」「お前のおかげでいい人生だったと俺が言うから」――威勢のいい強がりの中に隠された、一生をかけた不器用で深い愛の誓い。
クスッと笑わせながら最後にはボロ泣きさせる。この高度なユーモアと情愛の同居こそが魅力の真骨頂だ。メディアやNHKの番組で見せる軽妙なトークの裏にある温もりは、まさにこの曲の本質と通底している。照れ隠しの裏に秘められた本心に気づいた時、その涙はあたたかい温もりへと変わる。