ビルの4階に位置する「BIGCAT」は、関西の音楽シーンを語る上で外せない聖地だ。数々のメジャーアーティストがここから巣立ち、今もなお明日のスターを夢見るバンドたちがステージに立ち続けている。
音楽の聴き方がサブスクリプション中心になり、ライブの価値は以前よりも高まった。重低音が床を揺らし、観客の熱気がダイレクトに伝わる空間。ライブが終わった後、興奮冷めやらぬ若者たちがビルの階段で感想を語り合う光景は、何十年も変わらないアメ村の日常だ。デジタルでは代替できない「その場にいること」の価値が、ここには厳然として存在する。