消費者が抱きがちな誤解の一つに、「ブランド品なら年式が古くても高く買い取ってくれる」という思い込みがあります。確かにヴィンテージ価値が確立された一部のラグジュアリーメゾン(ルイ・ヴィトンやシャネルの特定モデルなど)であれば古い品でも高値がつきますが、ドメスティックブランドやカジュアルブランドの場合、製造から3〜5年以上経過した衣服はトレンドの陳腐化と素材劣化(加水分解や色褪せ)を理由に大幅な減額対象となります。
ネット上の書き込みで見られる「騙された」「買い叩かれた」という怒りの投稿の多くは、この経年劣化に対する認識のズレから生じています。衣服は家電製品や貴金属と異なり、肌に直接触れる消耗品としての側面が強いため、二次流通市場における評価の下落スピードが極めて速いのが特徴です。
また、もう一つの盲点は「付属品の有無」です。コートのベルト、フードのファー、替えボタン、ブランドの正規タグなどが欠品している場合、再販価値がガタ落ちするため買取価格は激減します。査定へ向かう前の段階で、購入時の付属品が揃っているか確認する作業を怠ってはなりません。