気候変動が深刻化する中、造園業界もこの二つの樹木に熱い視線を送っている。特に銀木犀は、金木犀に比べて大気汚染や乾燥にやや強いとされ、都市部の排気ガスにさらされる街路樹や公園樹としての再評価が進んでいる。
これまでの日本の都市計画では、視覚的なインパクトが強い金木犀が優先的に植えられてきた。しかし、毎年のように熱波に見舞われる現代社会において、よりタフで、かつ過度な香害(スメルハラスメント)を引き起こしにくい銀木犀をあえて選択する自治体が増えている。コンクリートジャングルに優しく寄り添う白い花は、未来の都市景観のスタンダードになるかもしれない。