名古屋巻きは時代遅れ?2026年再ブレイクの真相と令和の作り方

名古屋巻きは時代遅れ?2026年再ブレイクの真相と令和の作り方

名古屋巻きは時代遅れ?2026年再ブレイクの真相と令和の作り方とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

そもそも「名古屋巻き」の由来は、1990年代末から2000年代初頭の名古屋市中区・栄界隈にあります。愛知淑徳大学、椙山女学園大学、金城学院大学といった「SSK」と呼ばれる名門女子大に通う女子大生や、名古屋市内の良家の子女たちが好んだスタイルが発祥です。

当時、光文社のファッション誌『JJ』が「名古屋嬢」という特集を組み、ルイ・ヴィトンやシャネルのバッグに身を包み、完璧に巻き上げられたロングヘアをなびかせる彼女たちの生態を報じたことでブームは全国へと飛び火しました。当時のインタビュー資料や関係者の証言を紐解くと、名古屋巻きは単なるヘアスタイルではなく、「きちんとお金をかけ、手をかけて身だしなみを整えている」という育ちの良さとステータスの可視化でした。

社会心理学的な観点から見ると、平成初期の名古屋巻きは「他者承認」と「階層の誇示」が強く結びついていました。しかし、2020年代半ばから加速したリバイバルにおいて、その内実は180度変化しています。現代の若年層が名古屋巻きを選ぶ理由は「他者への誇示」ではなく、「自分の気分を高めるためのセルフエンパワメント」です。カジュアル化・ジェンダーレス化が進みすぎた反動として、「徹底的にドレッシーな自分を楽しむ」という主体的な美意識が、このクラシックなスタイルを再評価させています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。