ここ数年で、日本のスポーツブランドに対する海外の評価は劇的に変化した。特にヨーロッパのセレクトショップでは、ディスプレイの特等席に日本のブランドが並ぶことが当たり前になっている。このトレンドを牽引しているのが、独自のソールテクノロジーだ。単にデザインが奇抜なだけではない。歩きやすさと疲労軽減を極限まで追求した結果生まれた機能美が、ファッションとしての価値を見出されたのだ。
かつてのアスリート向けシューズが持つ「本物感」が、ギミックだけのスニーカーに飽きた若者たちに刺さっている。過度な装飾を削ぎ落とし、走るためだけに設計されたディテールが、逆に新鮮な個性を放つ。この逆説的なヒットこそが、現在のブームの本質と言えるだろう。