イチローズモルトを語るうえで外せないのが、創業者である肥土伊知郎(あくと・いちろう)氏の不屈の情熱と、2007年に設立された秩父蒸溜所の歩みです。肥土氏の実家である東亜酒造の経営破綻に伴い、廃棄の危機に瀕していた羽生蒸溜所のモルト原酒約400樽を救出したことから、ベンチャーウイスキーの歴史は始まりました。 当時の業界関係者や自著で語られた「祖父と父が手塩にかけて造った原酒を絶対に捨てさせない」という強い信念のもと、福島県の笹の川酒造に原酒を一時預け、2004年に会社を設立。その後、2008年2月に秩父蒸溜所が本格稼働を果たしました。 秩父のウイスキー造りは、徹底したクラフトマンシップに貫かれています。ジャパニーズオークである「ミズナラ」製の発酵槽を採用し、小規模ながらも丁寧な発酵と蒸溜を実施。寒暖差の激しい秩父盆地の気候は樽熟成を劇的に促進させ、短期間でも熟成感のある濃厚でフルーティーな原酒を生み出します。さらに、冷却ろ過を行わないノンチルフィルター、人工着色を一切施さないナチュラルカラーへのこだわりが、世界基準のピュアな味わいを担保しています。 現在、イチローズモルトの製品群は大きく以下のカテゴリーに分類されます。 * ワールドブレンデッド・シリーズ:秩父の原酒と世界5大ウイスキーの原酒をブレンドしたシリーズ(ホワイトラベル、クラシカルエディションなど)。 * リーフシリーズ(ピュアモルト・ブレンデッドモルト):特徴的な木の葉ラベルを冠し、異なる樽や蒸溜所原酒を融合させたコアレンジ(DD、MWR、WWRなど)。 * シングルモルト秩父:秩父蒸溜所の自社原酒のみで構成されるフラッグシップ。 * 限定リリース・プライベートカスク:シングルカスク、ビンテージ、海外限定エディションなど。
イチローズモルト全種類を徹底比較!味の違い・定価と入手方法【2026】
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