東京湾の最奥部に位置する千葉港は、栄養塩が豊富な内湾環境と工業地帯の温排水・ストラクチャー(人工構造物)が複雑に絡み合い、極めて魚影が濃い水域を形成しています。季節ごとの回遊パターンを把握することが釣果への最短ルートとなります。
まず、初夏(6月頃)から晩秋(11月頃)にかけて圧倒的な人気を誇るのがアジ・サビキ釣りです。夕マズメ(日没前後)を中心に15〜20cm前後の数釣りが狙え、群れが入れば初心者でも短時間でクーラーボックスを満たす釣果が記録されています。トリックサビキやアミ姫などの集魚用配合エサを用いた足元狙いが手堅く、朝夕のゴールデンタイムにはイワシやサッパの混獲も期待できます。
秋が深まる10月下旬から年明け2月頃にかけては、千葉港名物として名高いヒイカ(ジンドウイカ)のシーズンが開幕します。1.5号〜1.8号の極小エギを用いたライトエギングや、モエビ(活きエビ)を付けたウキ釣り・スッテ仕掛けが定番です。胴長8〜12cmほどの小型種ながら、繊細なアタリを掛けるゲーム性の高さと食味の良さから、平日夜間でも常夜灯周りに多くのファンが集まります。
また、ルアーマンに根強い支持を受けるシーバス(スズキ)は周年狙えるターゲットです。春のバチ抜けパターン(2月〜4月)や秋のコノシロ・イワシ接岸時(9月〜11月)には、80cmを超えるランカークラスの実績も報告されています。さらに近年の海水温変化に伴い、晩夏から初冬にかけてのタチウオの回遊が定着化しており、夕方から深夜帯にかけてメタルジグやタチウオテンヤを用いた釣法で好釣果が上がっています。