本気で長年の癖を克服したい場合、認知行動療法(CBT)に基づいた段階的なセルフケアが有効だ。まず行うべきは「むしってしまう状況の分析」である。朝の通勤電車の中なのか、仕事で詰まった瞬間なのか、あるいは寝る前の布団の中なのか。自分がいつ、どんな感情の時に指に手を伸ばしているかを客観的に記録する。
自分のトリガー(引き金)を特定できたら、「手をギュッと握りしめる」「膝の上に手を置く」といった、皮膚むしりと同時には絶対に行えない代償行動(対立反応)をあらかじめ決めておく。衝動が湧いた瞬間にその行動を1分間維持することで、脳の強迫的な神経回路の結びつきを徐々に弱めていくことができるのだ。