ふくらはぎのリハビリにおいて、多くの患者やアスリートが「数週間経っても違和感が消えない」「歩くときに奥の方が重苦しい」と悩む背景には、損傷した筋肉の解剖学的な違いが存在します。
ふくらはぎの主要な筋肉は、表層に位置する「腓腹筋(ひふくきん)」と、その深層に位置する「ヒラメ筋」の2層構造になっています。臨床現場のデータによると、肉離れの約70〜80%は腓腹筋の内側頭(内側の中央からやや下部)で発生します。
SNSや医療相談コミュニティで「肉離れが完治しない」と訴えるケースの多くは、深層のヒラメ筋損傷を見落として膝を伸ばしたストレッチばかりを行っていたり、腓腹筋の腱膜移行部に硬結(しこり)が残ったまま強度の高いダッシュを再開してしまったりする事例です。自身の損傷部位がどちらにあるのかを正確に把握することが、無駄のないリハビリへの第一歩となります。