日常会話で親しまれている「つむじ風」ですが、漢字表記では「旋風」と書きます。旋風の読み方と意味としては、音読みで「せんぷう」、訓読みで「つむじかぜ」と読み、どちらも「渦巻き状に吹き上がる激しい風」を指します。比喩表現として「政界に旋風を巻き起こす」など社会現象の急激な変化を表す際にも用いられますが、気象用語としては地表付近の局所的な小規模渦巻を指す言葉です。
国際的な気象学においては「ダストデビル(Dust Devil=塵旋風)」と呼称され、砂漠地帯や乾燥地帯で日常的に観測されるポピュラーな自然現象として知られています。火星の表面でも探査ローバーによって巨大なダストデビルが連続撮影され、学術的な注目を集めました。
混同されやすい言葉に「突風」がありますが、突風とつむじ風の違いは空気の流れ方にあります。突風とは「一時的に急激に強まる風の総称」であり、ビル風や前線通過時の直線的な吹き抜け風(ダウンバースト等)も含まれます。これに対し、つむじ風は明確な回転軸を持ち、局所的な直径数メートルから数十メートルの範囲で空気が垂直方向に渦を巻いて上昇している現象を特定して指します。