井端弘和監督のチーム作りの根底には、常に「短期決戦で勝ち切るためのディフェンス力」と「国際大会のストライクゾーン・動く球への対応力」が存在します。その実験場となったのが、同年3月6日・7日に京セラドーム大阪で開催された「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 欧州代表戦」でした。
当時の指揮官は、プロのトップ選手のみならず、金丸夢斗(関西大)、宗山塁(明治大)、西川史礁(青山学院大)、中村優斗(愛知工業大)という大学生4名を抜擢する異例の舵取りを断行。記者会見において井端監督は、「代表のユニホームを着て緊張感あるマウンドや打席を経験することが、彼ら自身の成長スピードを何倍にも加速させる。侍ジャパンは常に先を見据えた循環を作らなければならない」と語り、目先の興行にとどまらない長期育成ヴィジョンを明言していました。
この欧州代表戦で培われた「固定観念にとらわれない抜擢主義」は、秋のプレミア12選考へと直結します。実績やネームバリューだけに偏重せず、シーズン終盤のコンディション、コンタクト率の高さ、そして複数ポジションを守れる適応力を重視したリストアップが行われました。その結果として、平均年齢25.4歳という非常にフレッシュかつ機動力に富んだメンバー構成が実現したのです。