Google検索やSNSの検索窓に「島忠ホームズ所沢店」と入力すると、関連サジェストとして「閉店」「閉店理由」といった不穏な単語が浮上します。しかし、商業登記や現地営業の実態を照合すれば明らかな通り、島忠ホームズ所沢店が閉店したという情報は明白な誤認です。それにもかかわらず、なぜこのような噂が一人歩きしてしまったのでしょうか。
その背景には、ニトリホールディングス傘下入りに伴って全社規模で進められた大規模な「リニューアル改装」の存在があります。2020年末の経営統合以降、島忠の既存店舗では売り場レイアウトの大幅なスクラップ&ビルドが断行されました。所沢店においても、売り場の一部区画を長期間仮囲いで封鎖し、陳列棚の入れ替えや取り扱いカテゴリの再編工事が実施された時期があります。この「一時的な売り場縮小や改装休業の様子」を目撃した買い物客が、SNS上で「所沢の島忠が閉まるらしい」と断片的な情報を発信し、それが拡散・定着してしまったのが噂の真相です。
さらに拍車をかけたのが、ニトリグループによる全国的な店舗統廃合戦略です。他地域において「島忠」から「ニトリ」単独店への完全業態転換や近隣店との統合閉店がニュース報じられたことで、「所沢店もいずれ無くなるのではないか」という利用者の不安と憶測が検索クエリとして蓄積されました。実際の所沢店は、統廃合の対象どころか、ニトリの人気インテリア雑貨と島忠の強みであるプロ向けDIY資材を併置したハイブリッド戦略の重要拠点として再定義され、現在も活発に営業を続けています。