リファ・ナショナル・スタジアムで行われた一戦は、試合前の予想通り極めて緊迫した空気の中でキックオフを迎えました。現地時間午後7時を過ぎても気温30度を超え、湿度80%に迫る劣悪な環境下、バーレーン代表は自陣深くで強固なブロックを形成。序盤の日本代表はボール保持率こそ70%を超えるものの、相手の肉弾戦とタイトなスペース管理に遭い、効果的な決定機を作れない重苦しい時間が続きました。
均衡が破れたのは前半37分でした。右サイド深くへ侵入した鎌田大地がクロスを供給すると、相手DFアル・ハラシの腕にボールが直撃。主審は迷わずペナルティスポットを指差しました。スタジアムが騒然となり、キッカーを務める上田綺世の顔面に緑色のレーザー光線が執拗に照射される悪質な妨害が発生する中、上田は動じることなくゴール左隅へ強烈な弾道を突き刺し、貴重な先制点を奪い取ります。
1点リードで迎えた後半、日本代表の攻撃陣が爆発しました。後半2分、右サイドの堂安律から中央の鎌田へ鋭い縦パスが通ると、最後はボックス内でボールを受けた上田綺世が見事な反転から右足を一閃。ゴールネットを揺らし、相手の反撃の芽を摘む追加点を奪取します。
ここから試合は完全に日本の独壇場へと変わりました。後半16分には左サイドの三笘薫の仕掛けから上田が絶妙なポストプレーを見せ、後方から走り込んだ守田英正が流し込んで3点目。そのわずか3分後の後半19分、三笘が圧倒的なスプリントで左サイドを完全に切り裂き、グラウンダーのクロスを供給。これに再び守田英正が合わせ、瞬く間にスコアを4-0と広げました。
森保監督は後半20分以降、伊東純也、小川航基、久保建英、浅野拓磨、中村敬斗を次々と投入。前線の強度を一切落とさず圧力をかけ続けると、後半36分には中村の強烈なシュートのこぼれ球を小川航基が泥臭くヘディングで押し込み、トータル5-0。試合終了のホイッスルが鳴り響いた瞬間、アウェーの地は静まり返り、日本代表の圧倒的な地力を見せつける完勝劇が幕を閉じました。