週刊誌のグラビアやネット記事では、しばしば「的中率7割〜8割」といったセンセーショナルな見出しが躍り、世間の好奇心を強く刺激してきました。「熊本地震や能登半島地震の兆候を事前に捉えていた」として支持者から絶賛されることも少なくありません。しかし、この的中率の算出方法には冷静な分析が必要です。
村井氏の予測手法に対して最も頻繁に指摘されるのが、「警戒期間と警戒エリアの広さ」です。一般的な予測では、「〇月〇日〜〇月〇日までの数か月間、東北から関東甲信越全域(あるいは南関東一帯)でM5以上の地震に警戒」といった形で広域かつ長期間の指定が行われます。日本列島は世界有数の変動帯であり、広大なエリアを半年間指定し続ければ、どこかでM5前後の地震が発生する確率は統計的に極めて高くなります。
つまり、「見事に予測を当てた」と受け取るユーザーがいる一方で、客観的な検証を行うデータアナリストからは「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる状態であり、学術的な意味でのピンポイント予測とは言えない」と評価されるなど、評判が真っ二つに分かれる構造がここにあります。