時計の針を巻き戻すと、暗転のきっかけは2011年10月のことでした。自宅で首の激痛を訴えて倒れたKEIKOは、救急搬送後にくも膜下出血と診断され、約5時間に及ぶ緊急手術を受けました。一時は生命の危機も危ぶまれるほど深刻な容態でした。
手術自体は成功したものの、脳の疾患である以上、懸念されたのがKEIKOのくも膜下出血による後遺症です。退院後は高次脳機能障害による記憶力や集中力の低下と向き合う日々が続きました。言葉を思い出すトレーニングや、体力を取り戻すための地道なリハビリテーションを何年も継続。焦らず一歩ずつ歩みを進めた結果、現在のような自然で快活な受け答えができる状態へと奇跡的な復活を果たしたのです。