移転によって店舗の性質はどのように変化したのか。物理的な広さや内装設計にとどまらず、ブランドが掲げる哲学にも鮮やかな刷新が見られます。
松坂屋時代のナゴヤ店は、百貨店の客導線に合わせた伝統的で整然としたレイアウトが特徴でした。落ち着いて買い物を楽しめる反面、新商品の発売日には階段や外周に長い待機列が形成され、百貨店特有の他フロアへの配慮が常に求められていました。
一方、名古屋パルコ東館2階に誕生した新店舗は、フロア全体がポケモンの世界観で包まれるアミューズメント性の高い構造です。店内中央には木々の温もりと都会的な意匠が融合したモニュメントが鎮座し、自然豊かな中部地方の景観と名古屋の先進性を同時に表現しています。音響や照明の演出も格段に強化され、単に「グッズを買う場所」から「世界観に没入するエンターテインメント空間」へと脱皮しました。