これからSBRの世界に飛び込む読者に向けて、作品の骨格となる基本データと白熱のストーリー構造を整理します。
本作は単行本コミックス全24巻(集英社文庫コミック版では全16巻)で完璧に完結しています。週刊少年ジャンプでの連載スタート後、月刊誌ウルトラジャンプへと移籍したことで、荒木氏の執筆ペースはより綿密かつ濃密になり、青年漫画としての心理描写やサスペンス要素が極限まで研ぎ澄まされました。
主人公である元天才騎手ジョニィ・ジョースターは、下半身不随の絶望の中にありながら、謎の鉄球を操る男ジャイロ・ツェペリとの出会いをきっかけに北米大陸横断レースへの参加を決意します。ジョニィが目覚めさせるスタンド能力「タスク(Tusk)」は、自身の爪を高速回転させて弾丸のように撃ち出すACT1から始まり、過酷な試練と精神的成長を通じてACT2、ACT3、そして次元の壁すら超える究極の「無限の回転」を宿したタスクACT4へと進化を遂げます。
レースの裏に隠された「聖なる遺体」を巡り、崇高な愛国心を掲げる合衆国大統領ファニー・ヴァレンタイン(スタンド名:D4C=いともたやすく行われるえげつない行為)と繰り広げられる死闘は、正義と信念が激突するバトル漫画史上の最高峰として語り継がれています。