深溝スプールに細いPEラインを巻く際、スプールの底上げを行う「下巻き(エコノマイザー)」が必要になります。下巻き量が多すぎるとキャスト時にラインがドバッと放出されてバックラッシュを招き、逆に少なすぎるとスプールエッジの摩擦抵抗が増大して飛距離が20%以上低下します。
ライントラブルを防ぐリール糸巻き適正量
大手釣具メーカー各社の設計基準において、スピニングリールの適正糸巻き量は「スプールエッジの傾斜(テーパー部)の境目から0.5mm〜1mm下」、または「スプールツバの外径からマイナス1mm程度」と定められています。ベイトリールでは「スプール外周の面取りエッジから約1mm内側」が理想です。
失敗しない「逆巻き法」による下巻き計算
スプール規格とラインの線径から下巻き長さを割り出す計算式(計算アプリ等)もありますが、メーカーごとの糸の実際の太さ(号数規格のブレ)やテンションの強さによって誤差が出ます。現場で100%狂いなくピッタリ仕上げる裏ワザが「逆巻き法」です。
- 本番用メインライン(例:PE1号 150m)を先にリールへ巻く。
- その上から、電車結びなどで下巻き用ライン(安価なナイロン等)を繋ぐ。
- スプールの適正量(ツバ下1mm)に達するまで下巻きラインを巻き切る。
- 一度ラインを空ボビンへすべて巻き取り、さらにもう一つの空ボビンへ巻き取って順序を反転させる。
- 下巻きライン側からリールへ巻き直せば、完璧なツライチ適正量に収まる。
予備スプールをもう1個持っている場合は、予備スプールで逆巻きを行ってからメインスプールへ移し替えるだけで、ボビンを2回往復させる手間すら省くことが可能です。