教育現場やメディアにおいて、「夏の大三角」と呼ぶのか「夏の大三角形」と呼ぶのかという議論が度々交わされます。一般の日常会話ではどちらを用いても通じますが、天文学および学校教育の場では明確な使い分けがなされています。
日本天文学会などの学術組織や理科の教科書(文部科学省の学習指導要領準拠)では、現在「夏の大三角」という表記が正式採用されています。
幾何学的な図形そのものを指す場合は「三角形」ですが、夜空の恒星群を結んで描くアステリズム(星の並び)の固有名詞としては「春の大曲線」「冬の大三角」などと同様に「大三角」で統一されています。かつて昭和から平成初期の教科書では「夏の大三角形」と記載されていた時期もありましたが、学術用語としての整合性を図る観点から表記の標準化が進められました。