非接触体温計を医療や介護の現場で活用するプロフェッショナルは、機器の弱点を熟知した上で計測を行っています。日常の検温で狂いのない測定を行うためには、以下の手順の徹底が欠かせません。
まず、前髪はおでこの中央から完全に除けてください。髪の毛の1本でもセンサーと肌の間に入り込むと、毛髪の温度を拾って数値が乱れます。次に、額に汗や皮脂が付着している場合は乾いたタオルで軽く拭き取ります。冷え切った屋外から帰宅した直後や入浴直後は、皮膚血流が安定するまで最低10分から15分ほど安静にしてから測定するのが鉄則です。
測定位置は、眉間から指2本分ほど上にある「額の中央」が最も安定します。ここには浅側頭動脈が通っており、比較的安定した血流の熱を得られるためです。センサーをおでこに対して垂直に向け、指定された距離(多くの機種で1〜3cm)を保ったままブレずに測定ボタンを押すことで、ブレを最小限に抑えられます。