Meta Platformsの最高経営責任者であるマーク・ザッカーバーグは、プライバシーに焦点を当てたコミュニケーションプラットフォームの構築を掲げてきた。しかし、その根底にあるのはデータを燃料とする巨大な広告ビジネスだ。彼らが提供する安全策は、ユーザー自身が能動的に設定を使いこなすことを前提に成り立っている。
鍵垢にしたからといって、プロフィールアイコンやユーザーネーム、自己紹介文までが隠れるわけではない。ここは依然として、検索エンジンや無作為な訪問者の目に晒され続ける「街頭の看板」だ。本名や勤務先、自宅周辺の特定につながる情報をプロフィールの表層に残したままでは、真の意味での防衛とは呼べない。プライバシー設定のトグルを倒す行為は出発点に過ぎず、自己開示の境界線をどこに引くかという絶え間ない警戒心こそが、自分を守る盾になる。