下水処理施設と聞くと「悪臭が漂っているのではないか」「近隣の地価や住環境に悪影響があるのではないか」という懸念を抱く方が少なくありません。しかし、中野水再生センターにおいては、そうした昭和のネガティブなイメージは完全に払拭されています。
施設内は常に建屋全体を負圧(大気圧より低い気圧)に保つ空調制御が敷かれており、内部の空気が屋外へ自然漏洩することを構造的に防いでいます。吸引された臭気成分は、酸・アルカリ・酸化剤を用いた多段式の薬液洗浄装置を通り、さらに高性能な活性炭吸着塔によって徹底的に脱臭処理された後、無臭状態で高所から排出されます。
実際に公園内を歩いてみても下水特有の臭気を感じることは皆無に等しく、地域住民が安心してピクニックやランニングを楽しめる環境が維持されています。近年の再開発によって周辺道路の整備やキリンレモンスポーツセンターの開業が進んだこともあり、むしろ「先進的な都市インフラと豊かな自然が融合した魅力的なエリア」として周辺の居住価値は高まり続けています。