現在、日本郵便の看板として圧倒的な存在感を放つ「ぽすくま」ですが、当初は企業全体の公式マスコットとして大々的に企画されたわけではありませんでした。その原点は、2012年9月に発行された季節限定の「秋のグリーティング切手」にあります。
日本郵便社内に在籍する専任の切手デザイナー・中丸ひとみ氏が、「手紙を届ける小さなテディベア」をコンセプトに温かみのある手描きタッチでデザイン。発売されるや否や、女性層や文具ファン、切手コレクターから「今までの郵便切手にない愛らしさ」「テディベアの表情に癒やされる」と爆発的な反響が寄せられました。
この予想を上回る大反響を受け、日本郵便は翌2013年に「ぽすくま」を正式な日本郵便オリジナルキャラクターに昇格。その後、2016年の「ゆるキャラグランプリ」企業・その他部門において、並み居る競合を抑えて見事1位を獲得する快挙を成し遂げました。現場の一切手デザインから社内を巻き込み、トップアイコンへと成長したストーリーは、日本のコーポレートキャラクター史でも極めて珍しい成功例です。