SNSや知恵袋、靴愛好家が集う掲示板を調査すると、ブランドストーンのソール剥がれに対するネットの反応には、共通する悲痛な叫びと歓喜の二極化が確認できます。
「下駄箱から3年ぶりに出して駅まで歩いていたら、歩道に黒い足跡が点々と続き、靴底が消滅していた」「大事なお出かけの日に限ってソールがパックリ割れて両面テープで応急処置した」といったトラブル談は枚挙にいとまがありません。ウレタン樹脂は外見上問題がなさそうに見えても、内部で加水分解が静かに進行し、ある一定の荷重がかかった瞬間に一気に崩壊する性質を持っています。この突然死とも言える特性が、多くのユーザーに強いショックを与えています。
一方で、カスタム修理に踏み切ったユーザーからは極めて前向きな声が寄せられています。「公式に断られて一度はゴミ箱に入れかけたが、ビブラムソールにカスタムしたら新品時より格好良くなった」「革が自分の足型に完璧に馴染んでいたので、底を替えて本当に良かった。愛着が桁違い」といった手記やレビューが目立ちます。
ブランドストーンの魅力は、履き込むほどにオイルドレザーに刻まれるシワ感や色ムラといった経年変化(エイジング)にあります。アッパーの革は5年、10年と経つにつれて極上の風合いに育つのに対し、ウレタン底の寿命は保管環境によっておよそ3年から5年で尽きてしまう。この「革の寿命」と「ソールの寿命」のミスマッチこそが、オールソールカスタムを求める人々を突き動かす最大の原動力となっています。