公開直後からSNS、Filmarks、米CinemaScoreなどで記録された数値は、前作の熱狂的な成功とは真逆の過酷な現実を示していました。北米での初動興行収入は約4,000万ドルにとどまり、前作の初動9,620万ドルから50%以上も落ち込む結果を招いています。CinemaScoreにおける一般観客評価はコミック原作映画としては異例の「D」判定を記録しました。
国内のネット掲示板やSNS上で見られた生の声からは、ファンの激しい感情の揺らぎが読み取れます。
【批判的な層の意見】
「前作で社会の理不尽に立ち向かったジョーカーの復讐劇を期待していたのに、ただただアーサーが惨めに打ちのめされるだけの映画だった」「歌のシーンが多すぎて物語が進まず退屈に感じた」「なぜ前作の熱気とカタルシスを自ら台無しにしてしまうのか理解できない」
【肯定的な層・批評家の考察】
「前作のジョーカーを無批判に神格化し、暴力的な英雄として祭り上げた観客自身に冷や水を浴びせる最高のアンチテーゼ」「レディ・ガガの演技は、狂気そのものよりも『狂気を消費する人間の冷酷さ』を見事に体現している」「トッド・フィリップス監督が前作の危険な影響力に対して自らケジメをつけた誠実な怪作」
観客が求めていた「強い悪のカリスマ」という虚像を徹底的に解体し、一人の精神的に病んだ中年男性の悲劇へと着地させた演出は、大衆の期待を裏切るという極めて攻撃的な手法であったからこそ、激しい摩擦を生み出したと言えます。