毎日の夢に悩まされる背景には、精神面だけでなく身体的な疾患が潜んでいるケースも多々あります。その代表格が睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。睡眠中に気道が塞がり無呼吸状態に陥ると、血中酸素濃度が急激に低下し、脳は窒息の危機を感じて強制的に微小覚醒を繰り返します。溺れる夢や息苦しい夢を頻繁に見る人は、無呼吸による酸素不足が夢のシナリオに影響を与えている可能性を疑うべきです。
では、どのタイミングで医療機関を頼るべきでしょうか。具体的な睡眠外来の受診目安として、以下の症状が挙げられます。
・夢を毎日記憶しており、朝から強い倦怠感や頭痛が2週間以上続いている
・日中に耐えがたい睡魔に襲われ、仕事や運転に支障をきたしている
・就寝中に大声で叫んだり、手足を激しくバタつかせたりする(レム睡眠行動障害の疑い)
・家族から激しいいびきや呼吸停止を指摘されている
これらに該当する場合、自己流の対策だけで改善させるのは困難です。専門医による睡眠ポリグラフ検査(PSG)を受け、根本的な疾患を治療することが早期回復への最短距離となります。