三浦春馬のキャリアを語る上で欠かせないのが、ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』のドラァグクイーン・ローラ役です。2013年にニューヨークで本作品を観劇した彼は、「絶対にこの役を日本版で演じたい」と直談判。役作りのために12センチのハイヒールを履いて日常生活を送り、女性らしいしなやかな肉体美と強靭なインナーマッスルを作り上げました。
2016年の初演、そして2019年の再演において、舞台上に降臨した彼のローラは観客と劇評家を震撼させました。パワフルなソウルボイス、ピンヒールでの激しいダンス、そして傷つきながらも他者を愛するローラの深い魂を見事に表現。この演技が評価され、第24回読売演劇大賞 優秀男優賞および杉村春子賞を受賞しました。
「自分らしく生きること」「他者を受け入れること」という作品の普遍的なメッセージを、全身全霊で舞台から放ち続けた彼の姿は、演劇史に残る伝説的なパフォーマンスとして語り継がれています。