番組内で渡辺篤史氏が絶賛してみせた斬新なデザインは、視聴者間に強烈な賛否両論を巻き起こした。テレビ東京が制作したこの建築ドキュメンタリー番組は、施主の夢と過酷な施工現場の現実を克明に描写したことで、今なお伝説的なコンテンツとして数えられている。
この住宅が投げかけた波紋は、単なるTVショーの反響にとどまらなかった。住宅建築業界全体において、「建築家のエゴと施主の住環境のバランス」「テレビというメディアにおける住宅紹介のあり方」についての熾烈な議論が勃発。日本建築学会のシンポジウムや専門誌でも、実験的住宅の耐久性と社会的責任を巡る言説が交わされるきっかけとなった。理想の住まいを追求する姿勢は称賛されたものの、過激な建築表現が与えた社会的影響は決して小さくなかった。