この事故が世間に類を見ない怒りと反発を呼んだ最大の要因は、警告時や救助活動中におけるメンバーらの常軌を逸した言動にあります。
前日の退避勧告に対して職員に食って掛かっただけでなく、翌朝に警察やレスキュー隊が決死の救助を試みている最中にも「早く助けろ」「何やってんだ」といった罵声を浴びせ、差し入れられた救助物資のおにぎりを「まずい」と投げ捨てた様子などが報道されました。自らの身勝手な行動で危機を招きながら、命懸けで救助にあたる隊員へ理不尽な暴言を吐く姿は、テレビのワイドショーを通じて全国に放映され、瞬く間に国民的バッシングへと発展しました。
折しもインターネットの匿名掲示板が普及し始めた時期と重なり、ネット上では彼らの軽率かつ反社会的な振る舞いを揶揄する形で「DQNの川流れ」という造語が定着。2020年代半ばを迎えた現在でも、水難事故の教訓やネット炎上の象徴的事例として語り継がれる結果となっています。