2000年代半ばにかけて、彼の演技力はさらに深みを増していく。2001年の『ムコ殿』では、表向きはクールなスター歌手「桜庭裕一郎」、裏ではダサく熱烈に家族を愛する婿養子という一人二役的なギャップをコミカルに演じ切り大ヒットを記録した。
さらに2005年の『タイガー&ドラゴン』では、ヤクザでありながら落語家を目指す山崎虎児役を好演。長井秀和演じる噺家とのテンポの良い掛け合いや、クラシカルな芸事に挑む真摯な姿勢を見せ、コメディの裏に潜む人間の業や哀愁を見事に描き出した。男くささとコミカルさ、そして圧倒的な華を同時に成立させられる唯一無二の役者として、脚本家たちからも絶大な信頼を獲得していった。