現在のワハハ本舗には、大御所から若手、さらには独創的なピン芸人まで多面的な人材が名を連ねている。看板芸人である久本雅美、柴田理恵、梅垣義明を筆頭に、正統派からマニアックな芸風までカバーするポカスカジャン、大久保ノブオ、佐藤正宏、すず風金魚、コラアゲンはいごうまんなど、バラエティに富んだ面々が劇団を支える。それぞれの経歴や得意分野は異なり、舞台上での化学反応が劇団の最大の強みだ。
一方で、若手陣の台頭も著しい。セクシー寄席やジジ・ぶぶといったユニット勢、劇団内で切磋琢磨する若手タレントたちは、伝統の過激な精神を受け継ぎつつ、SNSや動画プラットフォームでの発信力も備えた新世代として頭角を現しつつある。
劇団の歴史においては、かつて所属していた吹越満や佐渡未来のように、劇団を飛び出して独自の俳優道・表現者の道を切り拓いた退所・移籍メンバーも少なくない。しかし、ワハハ本舗を去った後も彼らの根底には「喰始イズム」と「アングラ劇団の破天荒さ」が脈々と息づいている。劇団の出身者が広くエンターテインメント業界で重宝されるのは、過酷な舞台で鍛え上げられた圧倒的な即興力と現場対応力があるからにほかならない。