入院後、徹底的な食事制限が課された。1日わずか1200キロカロリーの食事。これは成人男性の必要量の半分以下だ。この過酷な治療により、ミノックは一時、約216キロまで減量することに成功する。419キロもの減量は、人類史上最大の減量記録として今も残る。
しかし、奇跡は長くは続かなかった。退院後、彼の体は飢餓状態に対抗するかのように、再び水分と脂肪を吸収し始めた。わずか1年後には、体重は432キロまでリバウンド。彼の心臓はついに限界を迎え、1983年、41歳の若さでこの世を去った。人間の体が耐えうる物理的な限界を、彼は身をもって示してしまったのだ。