事件の発覚は、風が冷たく残る放課後の夕刻だった。京都府京都市内の小学校に通う小学生(被害児童)が、通学路の防犯カメラ映像を最後に足取りを絶った。家族や地域住民、ボランティアが連日捜索活動を展開し、チラシの配布や広報車での呼びかけが行われていた。
現場周辺の住民からは、さまざまな証言が寄せられていた。「普段から元気に挨拶を交わす大人しい子だった」「事件当日の夕方、自宅付近で不審な車の停車を見かけた」といった声が届き、夜間の見回りも強化されていた。しかし、捜査線上に浮上したのは、第三者の不審者ではなく、最も身近にいた父親(容疑者)の存在だった。防犯カメラのタイムラインと父親の行動履歴の食い違いが、徐々に疑惑の影を濃くしていったのである。