メディアにおける障害者の描かれ方は、急速に変化しつつある。かつて好まれた「難病と戦う健気な姿」に涙するような文脈は、当事者たちから「主体性を奪うもの」として拒絶されることが増えた。
求められているのは、障害を理由にした過度な美化でも過小評価でもない。「一人のクリエイター」「一人の専門家」としての純粋な評価だ。役者であれば演技力、執筆者であれば思考の深さや文章力、インフルエンサーであれば企画力やトークの面白さが問われるべきであり、疾患はその人物を構成する要素の一つに過ぎない。この視点の転換こそが、本当の意味でのインクルーシブな社会の第一歩となる。