そもそも主人公のショーンが世界に初めて登場したのは、名匠ニック・パークが手掛けた1995年の短編映画『ウォレスとグルミット 危機一髪』だった。この作品の大ヒットを受け、スピンオフとして『ひつじのショーン』が誕生。その世界観を支える名パートナーとして生まれたのがビッツァーだ。
一コマずつフィギュアを動かして撮影するストップモーション・アニメーションの最高峰として、デジタル全盛の現代でも手作業の温もりを保持し続けている。粘土に刻まれた制作陣の手指の痕跡すらも味わいとなるクレイアニメの伝統が、ビッツァーのユーモラスな魅力を支えている。