キョンシー作品のルーツを語る上で欠かせないのが、香港映画の金字塔『霊幻道士』であり、道士役として不滅の地位を打ち立てた名優・林正英(ラム・チェンイン)の存在だ。彼の魅せた道術の演武と本格カンフーアクションの融合は、後続のあらゆる作品のベースとなった。
『幽幻道士』シリーズは、この『霊幻道士』が確立したホラーコメディというジャンルの魅力を巧みに吸収しつつ、子ども目線の冒険活劇へとアップデートさせた。単なる子供騙しではないキレのある本格的なアクション映画としての完成度があったからこそ、大人の鑑賞にも耐えうる名作となったのだ。道士の指導のもとで子どもたちが繰り広げるアクションの技量には、当時の武術指導の質の高さとキャストたちの並々ならぬ努力が色濃く反映されている。