2020年代以降、木村拓哉のドラマ展開はさらなる広がりを見せています。テレビ朝日開局65周年記念作品として放送された『Believe-君にかける橋-』(2024年)では、大手ゼネコンの土木設計部長として橋づくりに情熱を燃やしながらも、思わぬ事故によって刑務所に収容されるという過酷な運命に翻弄される主人公・狩山陸を熱演しました。重厚なサスペンスと骨太なヒューマンドラマが融合した展開は、従来のファン層のみならずサスペンス好きの視聴者からも高い評価を獲得しました。
さらに、『グランメゾン東京』は完全新作スペシャルドラマや映画版の公開へと連動し、国内外のロケを敢行した圧倒的なスケール感で話題を呼びました。かつて「ドラマの続編は基本的に受けない」とされていたポリシーを脱し、大切に育てたキャラクターを時代に合わせてアップデートし続ける姿勢は、作品の寿命を飛躍的に延ばしています。
動画配信環境についても、以前とは劇的な変化を遂げています。かつては肖像権等の制約からサブスクリプション配信が極めて限られていましたが、現在ではTVerでの名作再配信がクールごとに活発に行われているほか、U-NEXT、Netflix、Amazon Prime Videoといった主要プラットフォームでも『HERO』シリーズや『ロングバケーション』『ビューティフルライフ』などのTBS・フジテレビ系名作群が順次見放題やレンタルで解放されています。2026年の今こそ、画質の向上したデジタルリマスター版でその偉大な足跡を振り返る絶好のタイミングと言えます。