中条あやみの女優としての評価を決定づけたのが、2つのメガヒットシリーズにおける熱演です。制作発表や当時の特別インタビュー取材で明かされた証言から、彼女がいかにして過酷な現場に向き合っていたのかが見えてきます。
TBS日曜劇場『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』で演じた弦巻比奈は、救命医療への情熱と過酷な現場の恐怖との間で激しく葛藤するセカンドドクター(研修医)でした。主演の鈴木亮平や賀来賢人ら実力派俳優陣に囲まれる中、緊迫したオペシーンでは「本物の医療器具の扱いを指先に叩き込むまで何度も練習を繰り返した」とメイキング映像でも語られています。当初は頼りなかった比奈が、数々の修羅場をくぐり抜けて一人前の医師へと覚醒していく姿は、中条あやみ自身の役者としての成長曲線と重なり、多くの視聴者の涙を誘いました。
一方、日本テレビ×Hulu共同製作のサバイバル巨編『君と世界が終わる日に』では、ゾンビが蔓延る終末世界で主人公・間宮響(竹内涼真)と引き裂かれる医師・小笠原来美役を熱演。泥まみれになりながらのアクションや、ウイルスの脅威に侵されながらも愛を貫く壮絶な心理描写に挑みました。現場スタッフの証言によると、氷点下近い過酷なロケーションでも一切の弱音を吐かず、過呼吸寸前の感情シーンをワンテイクで演じ切るなど、凄まじい集中力を見せていたといいます。