西城秀樹さんの闘病生活は、2003年6月に韓国・済州島での公演後に発症した最初の脳梗塞から始まりました。懸命な治療で復帰を果たしたものの、2011年12月には2度目の脳梗塞を発症。この再発により、歌手の命である発声やリズム感、右半身の運動機能に重い後遺症が残ることとなりました。
報道各社やドキュメンタリー番組の記録によると、西城さんが受けていたリハビリは、一般的な回復訓練の域を遥かに超えた過酷なものでした。「もう一度ステージで走りたい」「ファンの前で完璧な歌を届けたい」という一心から、週に何度も専門施設へ通い、健常者でも息が上がるような筋力トレーニングや関節可動域訓練を黙々とこなしていました。
わずか1メートルを歩行するだけでも全身に激痛と疲労が走る中、弱音を吐くことは一切ありませんでした。そこにあったのは、単なる病気克服への願いではなく、「生涯現役の表現者であり続ける」という狂おしいほどのプロ意識でした。