結論から切り込もう。2万円を超えるApple Pencilの座を、100円のスタイラスペンが完全に奪い去ることは構造上あり得ない。筆圧感知もなければ、傾き検知も、パームリジェクション機能すら備わっていないからだ。だが、用途を「文字を書く」「大まかなアタリを取る」という点に絞り込んだ瞬間、景色は一変する。
驚くべきは線の追従性だ。大創産業(DAISO)が放つ金属軸のモデルは、手になじむ適度な重量感を持ち、画面を叩く感触も悪くない。一方、株式会社セリアの店頭に並ぶ製品群は、徹底した軽量化とシンプルさを武器にしている。ノートアプリを開き、サッとタスクを書き留める程度なら、遅延で苛立つ場面はほぼ皆無。高価な純正ペンを自宅に置き忘れた出先での緊急用どころか、日常のメモ書きならこれで事足りてしまう現実がそこにある。