かつて下水道の調査といえば、作業員がマンホールから過酷な管内へ潜る危険な作業が常態化していた。有毒ガスの滞留や酸欠、突発的な増水のリスクが常に付きまとう。この危険作業を一変させたのが、自走式TVカメラ調査ロボットの投入である。
暗闇に閉ざされた直径数百ミリの細管へ、高解像度カメラと特殊センサーを搭載したロボットが進入する。管の内壁に生じたわずかコンマ数ミリのクラックや木の根の侵入、継ぎ目のズレをミリ単位で捉え、リアルタイムで地上へデータを伝送する。管路施設維持管理業務におけるこの「眼」の進化が、見えない地下の病巣を正確にあぶり出し、無駄のない修繕設計を可能にしている。