祇園の中心部に位置することもあり、週末や観光シーズンには長い行列ができることも珍しくない。しかし、わずかなタイミングの工夫でストレスなくその至福を味わうことができる。
現地取材で見えてきた狙い目は、平日午前中の開店直後(9時30分〜10時30分頃)または夕方前の16時以降だ。特に午前中は光が中庭に差し込み、静けさの中でくずきりと向き合うには最高の時間帯となる。また、多くの人がくずきりを目指すが、ショーケースに並ぶ季節の生菓子も見逃せない。
春の桜や秋の紅葉、初夏のみずみずしい意匠など、茶道文化とともに磨かれた上生菓子は、四条本店の奥深い実力を物語る隠れた主役だ。喫茶で抹茶とともに出来立てをいただくのはもちろん、店頭で持ち帰り用として選ぶ時間もまた、京都旅の醍醐味といえる。